「夕映温泉」「道の駅てしお」など町内でのみ売られているのが、新名産品として評判の「ヘルシーしじみパイ」(1個税込み250円)だ。中には大きな天塩シジミ入りのごはんが詰まり、シジミエキスがパイ生地にもたっぷり。意外な組み合わせだが、焼きたてが文句なしにおいしい。
食料品販売・製造の本田商店(天塩町海岸町3)で主婦4、5人が手作りしており、1日に作るのは約100個。1998年の発売以来、完売が続く。おやつやお土産に町民なじみの味となっている。
「しじみパイ」は、道北3支庁主催の料理コンテスト「北北海道味フェスタ97」で、出品164点の中で準優勝に輝いた。町内の主婦・松尾和子さん(現在、旭川市在住)が考案した創作菓子で、「町特産のシジミを材料にした名産に」と、松尾さんから相談を受けた本田商店代表の本田俊子さん(61)が商品化した。
「天塩シジミ」は、アサリかと見間違うほど大粒で味も良く、2001年に天塩町で開催の第3回全国シジミシンポジウムで「日本一」の声が聞かれたほど。サロベツ原野の豊かな栄養が流れ込む天塩川河口付近でのみ採取される。しかし漁獲量は最盛期(1985年)の約6分の1の100トン程度まで低下し、資源保護が課題。近年、漁協も天塩町外への販売を停止した。
「しじみパイ」は、2003年オープンの同道の駅で売られ、幅広く知られるようになった。本田さんは「地元の方も10個、20個とお土産に買ってくれます。すっかり定着したようで、手応えを感じます」と喜んでいる。
▽本田商店/電話01632・2・1053 |
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おいしく焼き上がったシジミパイ。表面には、きれいに貝模様が浮かぶ

シジミごはんを型押しする。作業はすべて手作業で行われる


日本酒でゆであげた天塩シジミの中身を、一つ一つていねいにカラから取り出す本田さん
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