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一般社団法人天売島おらが島活性化会議の活動について

テーマ:離島における新ビジネス開発による地域づくり

 

(1)取り組みの背景と概要

 事業主体となる活性化会議は、人口流出や高齢化が進む天売島の将来への危機感から、島の次世代の異業種メンバーが集まり、先進地である海士町への視察を契機に、島の活性化に向けた活動を始めました。当財団の支援事業を活用し、天売産のタコやタラといった未利用資源を活用したレシピ・洋食メニューづくり、民間キャンプ場開設と管理・運営、平成28年度からは、シーカヤックやアウトドアに関する体験観光商品づくりと販売、さらには、教育委員会と連携した、天売高校の魅力化などを進めています。

 ものづくり事業としては、これまで天売島のウニは道南の企業へ販売して終わっていましたが、島内での加工品づくりに向けて、天売高校が持つ缶詰加工機のリソースを有効活用し、ウニの殻剥きなどは島の主婦等に協力をもらい、「天売ウニ缶」を誕生させました。このように人件費等を島で循環させ新たな仕事づくりにもつながっています。

 このウニをキーとして、一般社団法人札幌観光協会と連携して、羊ヶ丘展望台にて「天売ウニまつりin羊ヶ丘」というイベントを開催し、商品の販路開拓とともに島のPRを行っています。また、札幌市内の惣菜加工企業と連携し、丸井今井札幌にて天売産の海産物が入った惣菜の販売が継続して行われるなど、幅広い活動を継続しています。

平成28年5月には、クラウドファンディングを使って島の西海岸に溜まったゴミ清掃活動の事業を実施しました。累計140名ほどが2日間にわたる清掃活動に参加し、札幌からのツアーや羽幌町からのボランティア、島のボランティが一体となって清掃活動を実施し、、島の新たな観光スポットを構築することにつながると思われます。

 また、今年の4月には天売高校へ島外からの新入生が2名入ったことや、新規にランチメニューを提供する店舗の開設、夏には新規に旅館の開設など、天売島での好循環が生まれつつあります。

 

(2)今後の方向性

 クラウドファンディングを活用した清掃活動は、「共感」を軸として島の一体感を生み出すとともに、「あしたのまち・くらしづくり活動賞」(主催:あしたの日本を創る協会、読売新聞東京本社など)を受賞するなど、島内外から高く評価されています。この活動は、島の良さを伝えるための一つの手段ですので、綺麗になったゴメ岬にて新たな観光メニューの開発などを行いながら、天売島の素晴らしさを多くの人に知ってもらい楽しんでもらうという活動を行う予定です。

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