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第22号
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| キッカー(ジャンプ台)から太陽に向かって勢いよく飛び出し宙返り |
キッカーから空中高く飛び出し、宙返りやひねりを入れて着地。このほど美深町営スキー場内のエアリアル専用コースで行われたフリースタイルスキー・エアリアルの第28回全日本選手権で難度の高い演技に観衆から大きな歓声が起きた。
2005年5月、町教委や町体協、体育指導委員などを中心に「美深町エアリアルプロジェクト委員会」(委員長・藤守光治町体協会長)が誕生した。日本オリンピック委員会(JOC)の関係者がトランポリン少年団の活動に着目した。スキー・フリースタイルに転向すれば、世界を目指せる、と町体協に提案したのがきっかけだった。「この話に対し、会議や懇親会の席で白熱した議論が繰り広げられました」と同委員会・総務委員長の荒川賢一さん(54)は振り返る。美深町をエアリアルのメッカに、との狙いでいま着々と準備が進んでいる。
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| 町体協事務局長、総合型地域スポーツクラブ設立準備委員会クラブマネージャーも兼務する荒川さん |
05年には全日本チームの冬季合宿誘致に成功した。翌年は町営美深スキー場に全日本スキー連盟(SAJ)公認コースが完成。これを期に全道大会や全日本選手権が相次いで開かれている。
将来の五輪候補の育成を、とエアリアル少年団「ビフカ・エア・フォース」も結成。シーズンオフはトランポリンや人工芝でのスキー、札幌にあるウオータージャンプ施設でも練習を重ねている。夏は冬の競技をイメージしたトレーニングに励む。同町の元五輪選手・逸見佳代さんに冬期間、技術指導をお願いした。プロジェクトとは別に町体協が中心となり、「総合型地域スポーツクラブ」の準備委員会も発足。子どもの体力向上やスポーツ振興を目的に、06年「びふかスポーツクラブKids 」も開設されている。
国立スポーツ科学センター(JISS)から提案があった放課後の時間を生かしたプログラムも平行して試みている。道教大や仙台大と協定を結び、親と一緒に子どもの育成プログラムを作る。
「地域の活性化もあるが、次代を担う子どもたちのため」と荒川さん。「どんな道でも、自分の向いているものを探し、少しずつ伸びていってほしい」と協力を誓っている。
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| 相馬さん(左)と事務局長の松沢さん |
「悲願の屋内カーリング場が出来て2年目。名寄のカーリング熱がますます高まっています」と名寄カーリング協会理事長の相馬民男さん(64)は手応えを感じ取る。
同協会(鈴木参会長)は1983年に設立された。小学校のスケート場の脇を借りてスタート。雪が降ると、コースが消えて汗だくで除雪するなど大変だった。ビニールハウスで覆った市営屋外カーリング場が出来てからも大雪でハウスがつぶれることもあった。
2006年11月、市内日進に国内最大級の5シートを備えた、道立サンピラー交流館(屋内カーリング場)が完成した。子ども向けの遊具も備え、みんなが楽しめる。カーリングのチーム数も24から32に一気に増えた。
今季(11月〜3月)は市内チームによるリーグ戦、全道大会やシニア大会を開催。昨季1人だった専属講師を2人に増やして指導体制を充実させた。市内の小中学校で授業に取り入れたこともあり、多くの児童、生徒が訪れている。
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| 待望の屋内施設。カーリングは3月末までがシーズンでオフとなる夏季は卓球やバトミントンもできるホールへと変身 |
施設を運営する名寄振興公社によると、目標の延べ利用者数5000人を大きく上回る見込み。指導員が足りず、北海道カーリング協会指定指導員でもある事務局長の松沢大介さん(35)が急きょ借り出されることも。
ホテルマンの相馬さんは「大きな大会があると、市外からもたくさんの人が来ます。地域経済の底上げにも一役買えれば」と語る。
協会の目標は競技人口の拡大と名寄からの五輪選手の輩出。「カーリングは体力のほか、頭脳とテクニックも必要。競技を始め25年になりますが、完成の域にはまだまだ。ジュニア育成など、若い人のサポートに力を注ぎたい」と笑顔で競技普及に努めている。

クロスカントリーを地域振興に、と音威子府村が全日本スキー連盟(SAJ)A級公認の「チセネシリ・クロスカントリーコース」を整備、シーズン中、日本の一線級が集う全日本大会などを開催している。村教委によると、選手や大会関係者ら600人を超す人が毎季のように訪れるという。
「大会前は昼夜問わずほぼ毎日コースを整えます」と村臨時職員の米沢良作さん(55)。2時間にわたり、そばから整備作業を見せてもらった。
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| 圧雪車の前に立つ米沢さん。地元おといねっぷ美術工芸高校・クロカン部の活躍が楽しみだ |
キャタピラーを付けた圧雪車がゆっくりコースを進み、しっかり雪を踏み固めていく。急勾配も、狭い林道もなんのその、巧みな運転でコースを整備していく。
「操作ミスをすれば沢に転落します」と米沢さんは笑顔を見せるが、右に左に揺れが激しい。まるで船酔い状態で、腰が痛くなった。
米沢さんは「選手が、気持よく走ってもらえれば疲れも吹っ飛ぶ」と意に介さない。コースづくりはこうした「職人」の腕と努力が命だ。米沢さんは、来年以降も音威子府のクロカンを支えていく。