財団の主な取り組みFoundation initiatives

新観協研

 「地域づくり活動発掘・支援事業」に採択された観光地域づくりに関するプロジェクトの推進母体である観光協会が抱える共通課題を解決するために、2014年に設置した研究会です。北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院 石黒 侑介 准教授 に座長を依頼し、DMOに関する観光協会のあり方や、観光協会ならではのオリジナルのビジネスづくりなど、「明日から実行できる」をキーワードとして観光協会同士のディスカッションを継続しています。2022年度は、16の観光推進組織等が参加し、以下の内容で研究会を開催しました。

 

第1回(通算第26回)2022年 9月27日
第2回(通算第27回)2022年10月19日
第3回(通算第28回)2023年  1月19日

第4回(通算第29回)2023年  4月 9日~11日

 

 第1回は、初の公益財団法人北海道環境財団、環境省北海道環境パートナーシップオフィス(EPO北海道)との3団体の共同開催となり、北海道環境財団 事務局次長 久保田 学氏より「ゼロカーボンと観光まちづくり」と題して、環境側の視点を取り込んだ観光事例のご紹介を頂きました。

また、同財団の活動支援課長 谷村 公伸氏より「 J-クレジット制度の概要と観光分野への活用事例」として、Jクレジット制度の概要をご説明頂きました。

 

 第2回は、「観光・ホテル・外食産業展HOKKAIDO 2022」内にて公開形式で行われ、講師として株式会社さとゆめ 代表取締役の嶋田 俊平 氏をお招きし、「700人の村や鉄道沿線がひとつのホテルに~さとゆめの挑戦~」と題して、同氏が手掛ける過疎地・鉄道沿線における滞在型観光について講演を頂いた他、取り組みの中での課題や障害・感じたこと、さとゆめのこれからなどについてお話し頂きました。

 

 第3回は、株式会社Earth Friends Camp 絹張 蝦夷丸氏より、ハッシュタグを用いた情報発信力の強化として、自身の「ハッシュタガー」としての経験から、Twitter上で「広めてもらうハッシュタグ」の事例紹介のほか、ハッシュタグをつくる上での6つのポイントについてアドバイスを頂きました。

 また、一般社団法人ドット道東 代表理事 中西 拓郎氏より、「地域人材の獲得・パートナー/ファンの増やし方」と題し、自身の手がける活動を例に、地域のステークホルダーの利害関係をどのようにすりあわせるか、どのような過程を踏んでパートナーやファンを獲得してきたかについてお話し頂きました。

 

 第4回は、鶴居村観光協会の取り組みについて視察を行い、鶴居村観光協会のワーケーション事業についての概況、脱コロナの様相を見せる観光業界の昨今の状況を各観光協会からお話し頂いた他、鶴居村観光協会の手がけるワーケーション事業について、ワーケーション宿泊施設「つくしビレッジ」(有限会社つくしグッドすまいる様)、仔牛の哺乳体験(株式会社伊藤デイリー様)、ブリュワリー見学(株式会社Knot様)、鶴居たんちょうプラザ「つるぼーの家」(株式会社鶴居村振興公社様)、温根内ビジターセンターおよび散策路の視察を行いました。

 また、鶴居村観光協会の取り組みの一つである、特産品配送システムなどの観光DX事業についてや、新たなツアーの取り組み、広域連携事業として、摩周・標茶・鶴居プロモーションボード事業での取り組みについてお話し頂きました。

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